[学生インタビュー]水 泰龍さん

水 泰龍さん

中国出身
ISI傘下の進学塾JUQ

立命館大学 経済学研究科
学習院大学 経済学研究科
明治学院大学 経済学研究科
合格

水さん、皆さんにご自身について簡単に自己紹介をお願いします。
皆さん、こんにちは。私は湖北省十堰市出身です。普段の趣味は主に自転車に乗ることと、東京の街をあちこち散策することです。

私は2024年4月に日本に来て、語学学校に通い始めました。1年目は受験で遠回りをしてしまいましたが、2年目に方向を修正し、3つの大学の経済学研究科に合格しました。
「遠回り」とは具体的にどのようなことだったのか、詳しく教えていただけますか?
日本に来て間もなく、JUQ私塾に通い始めました。大学ではデジタルメディアを専攻しており、自分の趣味も踏まえて、当時はゲームプランナーを目指して進学しようと考えていました。

その後、東京ゲームショウに参加しました。会場で多くの日本の学生が展示している作品を見て、初めて具体的な差を痛感しました。完成度、技術力、全体的な構想のいずれも、私の想像をはるかに超えていました。この経験は私に大きな衝撃を与え、この道を本当に続けるべきなのか真剣に考えさせられました。

しばらく熟考した末、2025年の元旦に専攻を変更し、自分の進路を再構築することを決意しました。受験準備期間はおよそ1年ほど続きましたが、この1年は私にとって単なる試験対策にとどまらず、自分の能力と将来の目標を再確認する貴重な機会となりました。
では、なぜ経済学専攻への転向を決めたのでしょうか?
経済学を学ぶことに決めたのは、大学時代に経済学の副専攻を履修しており、ある程度の基礎があったため、学習にそれほど苦労しないと思ったからです。
なるほど。1年間の受験準備のタイムラインを教えていただけますか?
1月~3月:家庭の事情で帰国したため、学習時間が断続的になり、主に学習塾のマンツーマンレッスンでミクロ経済学を体系的に復習しました。

4月~7月: 日本語のJLPT試験に向けて本格的に追い込みに入り、毎日5~6時間勉強した。まず「紅藍寶書」を使って単語と文法を復習し、その後毎日JLPTの過去問を1セット解いて読解と聴解を練習しました。その結果、7月にN1に合格し、スコアは以前の82点から133点に上がりました。

7月~9月:TOEICに重点を移しつつ、毎日1~2時間を専門科目の学習に充てました。英語対策は基本的に毎日1時間の単語、1時間のリスニング、2時間のリーディングで、主にabceedの問題演習を行いました。大学4年間で体系的に英語を学んだことがほとんどなく基礎が弱かったため、9月の初回受験では645点にとどまり、満足のいく結果ではなかったため、さらに1ヶ月集中的に復習し、最終的に705点までスコアを伸ばしました。スコアは特別高いわけではありませんでしたが、時間がかなり逼迫していたため、専門科目と研究計画書にさらに力を注ぐことにしました。

10月~12月:基本的に専門科目の準備に全力を注ぎ、語学学校の授業中も専門書を読んでいました。まず『スーパー過去問』を使ってミクロ経済学を復習し、次にマクロ経済学を学習しました。テキストを網羅した後、EREの過去問演習を開始し、出願の数日前にEREのA(340点)の成績表を受け取りました。

研究計画書は11月から書き始めました。予備校の講師に研究テーマを決めてもらい、関連論文を調査した上で2週間かけて初稿を完成させました。講師に修正してもらった後、大学の公式サイトで教授の連絡先を見つけ、中央大学の教授に研究計画書を送って相談しました。教授からも修正のアドバイスをもらったので、その意見に基づいてさらに調整して最終稿をまとめ、無事に志願準備を完了させました。
研究計画書にはどのような内容を記載したのでしょうか?
私の研究計画書のテーマは「AIが日本の女性労働に与える影響」です。主に、AI技術の発展という背景のもと、女性の雇用がどのような影響を受けるのかを考察したいと考えました。

このテーマは、塾の先生が決定してくれたものです。当時、私はまだ研究の方向性を完全に固めていませんでしたが、先生はご自身の研究分野に基づき、「技術の進歩と女性の労働」という角度からアプローチするよう提案してくださいました。私はこの方向性が現実的であり、研究としての意義もあると感じ、このテーマを中心に展開することに決めました。

研究計画書を作成する過程で、先生は多大な助力をくださいました。研究課題を具体化してくれただけでなく、分析方法やデータソースの決定についても指導してくださったのです。全体の枠組みも、先生の助言のもとで徐々に完成させていきました。
大学の学内試験の内容について教えていただけますか?
私は九州大学、滋賀大学、立命館大学、明治学院大学、学習院大学、関西学院大学の計6校を受験しましたが、そのうち関西学院大学は学習院大学に合格した後、受験を取りやめました。

九州大学は経済工学専攻を受験しましたが、面接はなく筆記試験のみでした。全体的な難易度は帝大の中では特に高い方ではなく、当時は滑り止めとして受験しましたが、自分の基礎力が不十分だったため、結局合格できませんでした。

滋賀大学の筆記試験は基礎的な内容で、教材をしっかりと一通り復習していれば、実は高得点を獲得するのは容易でした。面接はプレッシャーが大きく、計4名の教授による面接で、志望教授が主に質問し、他の教員が補足質問をする形式で、約20分間行われました。質問は研究計画書に完全に沿ったもので、データソース、研究方法から研究設計の詳細に至るまで、徹底的に問いただされました。これが私にとって初めての正式な大学院入試面接であり、さらに当日のコンディションも良くなかったため、実力を十分に発揮できず、最終的に不合格となりました。

立命館大学はEREのスコアを提出していたため、筆記試験は免除されました。面接では、最初は研究計画書についてではなく、大学での学習状況、日本に来た理由、日本語の学習方法、日本での生活に対する考え、琵琶湖キャンパスの印象、比較的郊外にある環境に適応できるかなどについて質問されました。これらの質問には特に準備していなかったため、自然な感じで答えるしかありませんでしたが、全体的な雰囲気は会話のようで、約10分間でした。最後に、ある教授から研究計画書のデータソースについて簡単に質問され、別の教授からメカニズムに関する質問を一つ受けたところで終了し、無事に合格し、三等奨学金も獲得しました。

明治学院大学も、筆記試験の代わりにEREの成績を採用しています。この大学の志願者数は実はそれほど多くありませんが、毎年募集人数を大幅に上回る志願者が集まります。面接では主に志望教授から質問があり、志望理由が重視され、さらに掘り下げられるため、回答はできるだけ具体的かつ詳細にすることが望ましいです。残りの質問は基本的に研究計画書を中心に展開され、特に研究デザインにおける内生性の問題について多く問われました。全体として、プロセスは比較的順調でした。

学習院大学も同様に、筆記試験の代わりにEREの成績を採用しています。面接の雰囲気は非常に和やかで、教授からは主に基礎的な質問が投げかけられました。例えば、日本語の学習方法、大学での専攻状況、なぜこの大学を選んだのか、論文執筆の経験があるかなど、学生の学習背景や基礎能力を確認するような内容でした。全体を通して自然な流れで、特に難解な質問はありませんでした。
受験活動の中でどのような困難に直面しましたか?
受験勉強において最大の困難は、学習時間の効率的な活用だったと思います。表面的には毎日6時間程度の学習時間を確保できていましたが、実際には本当に効率的な時間はそれほど多くありませんでした。集中状態に入るまでに1時間近くかかることが多く、途中で疲労から気が散ってしまうこともありました。特に最後の1時間になると、効率が明らかに低下し、イライラしたり、勉強を続けること自体に抵抗を感じたりすることもありました。

長時間家にいたり、同じ環境にいたりすると、ほとんど勉強に集中できず、効率も悪くなりました。そこで、毎日勉強する場所を変えるようにしました。東京の区立図書館のほとんどを巡り、ファミリーレストランや喫茶店でも勉強しました。基本的に毎日場所を変え、環境を変えることで新鮮さと集中力を維持しました。

私にとって、移動そのものが気分転換の方法でもありました。一見すると手間がかかるように見えますが、実際に効率を向上させ、長期にわたる受験勉強の中で比較的安定したリズムを保つのに役立ちました。
塾での学習体験や感想はいかがでしたか?
塾での学習体験は全体的に非常に良かったです。私のマンツーマン講師は、東京科学大学の経営工学の博士課程に在籍しており、同時に大学でも教鞭をとっている方で、専門的なレベルが非常に高いです。講師は知識を解説する際、論理が明確で、試験の重点箇所や、どのように理解・習得すべきかを直接教えてくれるため、学習効率が大幅に向上し、私にとって非常に大きな助けとなりました。

先生の授業は非常に効率的であるため、毎回授業終了前に少し時間が余ることが多く、その時間には受験に関する話題、例えば各学校の試験の特徴や教授の指導スタイル、学校の選び方などについて話し合いました。先生はまた、経験者として、将来日本で就職したい場合、どのようなキャリアプランを立てればよいかについても教えてくれました。

私にとって、こうしたやり取りは授業そのものと同じくらい重要であり、日本の進学や将来についてより明確な認識を持つことができたため、先生には本当に大きな助けになりました。
すでに日本へ渡り、受験準備をしている後輩たちへのアドバイスはありますか?
すでに日本に来て受験準備をしている後輩たちへの最大のアドバイスは、語学スコアをできるだけ早く確保しておくことです。日本語はできればN1に合格し、英語はTOEICで少なくとも750点以上を取得することをお勧めします。語学スコアを早めに準備しておけば、その後の時間を専門科目、研究計画書、面接の準備に集中させることができ、出願直前に慌てることもなくなります。

特に、帝大や有力大学を志望する場合、これらの語学スコアは基本的に重要な基本条件となります。早めに語学のハードルをクリアしておけば、受験準備全体のペースがずっと楽になり、研究計画書の練り込みや面接の準備にも余裕を持って取り組むことができます。

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